失敗しないお墓の選び方


★新しくお墓を造るとき

故郷を離れて都市に移住した人たちにとって、墓をどうするかは大きな問題です。

最近の墓地需要の急増ぶりには目をみはるものがありますが、自分たちの住まいさえままならぬ状態では、とても墓地にまでは手が回らないというものが現実かと思います。

たいせつなのは形ではなくて心です。どんなにりっぱな墓地を手に入れても、供養の心に乏しければ、なんの価値もありません。逆に、経済的な理由で十分なことができなくても、供養の心がこもったものであれば、そのほうがずっとすばらしいことです。

墓を新しく建てたいと思うのには、二つのケースがあります。一つは、分家(次、三男など)なので、守るべき墓を持っていないとき、もう一つは、今いる所に永住したいので、先祖の墓を移転したい場合です。

ふつう、新仏は一周忌までには納骨をすませる習慣になっていますから、もしまだおさめるべき墓がない場合は、なるべく早く、墓を建てたいものです。

★墓地の歴史と種類

墓の起こりは、人を埋めた上に盛り土をしたものでしょう。

どれも同じ形では見分けがつかないので、石をおいたり、積み上げたりしているうちに、さまざまな形の墓ができ始めました。

権力者にとっては、権力の象徴だった墓ですが、庶民が墓を持てるようになったのは、日本では江戸時代中期以降、しかも、江戸時代の墓は、身分によって厳重な差別がありましたから、自由に墓を造れるようになったのは、明治維新後のことです。墓は、寺院の壇家制度と強く結びついて発達したため、従来は、墓地というとほとんど寺院に付属して建てられていました。

明治以降になると、寺を離れて公営、民営の霊園が造られるようになり、第二次大戦後は、霊園の占める割合が、どんどん大きくなっています。


◆寺院の墓地

寺院に付属しているため法要などに好都合です。新しく開発されている墓地では、その寺院と違う宗旨でもかまわない場合もあります。

◆公営の墓地

自治体の手で開発された霊園です。募集区画数が少ないこともあって、かなり高い競争率になります。

◆民営の墓地

公園の霊園不足を補う形で、近年、大規模な霊園が次々と開発されています。

立地条件、使用料などを考慮して、慎重に選びたいものです。



墓地は他人に譲れない

は、宅地やマンションなどとは違って、買ったとはいっても、使用権を支払っただけで、土地の所有権が自分のものになるわけではありません。

支払ったお金はあくまで墓地の永代使用料です。公営でも民営でも、お寺に付設したものでも、すべて同じです。